子宮頸がん予防ワクチンのお話
9月15日から
サーバリックスに加え
「ガーダシル」も公費で接種できるようになりました
サーバリックスとガーダシルの違いは
サーバリックスはHPV-16、18のウイルスに効果がある
ガーダシルはHPV-16、18のウイルスに加えて
HPV-6、11のウイルスにも効果がある
ガーダシルに追加されたウイルスは、
尖圭コンジローマの原因ウイルスなので
予防できる疾患の幅が広がったことになります
子宮頸がんに対する予防効果は?
サーバリックス
HPVー16、18による中等度形成 98.4%(1/5449)
HPV-16、18による高度異形成 100%(0/5449)
ガーダシル
HPV-6、11、16、18による中等度形成
96.9%(2/5306)
HPV-6、11、16、18による膣/外陰上皮内腫瘍
100%(0/7900)
HPV-6、11、16、18による尖圭コンジローマ
100%(0/2261)
というわけで
子宮頸がんの前病変の予防効果に関してはほとんど一緒
という結論になります
どちらを接種するかは、
個々人、各医療機関の選択に委ねられています
世界的シェアーをみると約80%がガーダシルのようですが・・・・
ただ、どちらの予防接種をしても
大事なことは、
20歳から始まる子宮頸がん検診を必ず受けることですね
しかし
どちらを接種するかを選択するよりも深刻なことが・・・
現在の「子宮頸がんなどワクチン接種緊急促進事業」が
現時点では2012年3月で終了すること
その後の延長には法改正または予算編成が必要で
現在の東日本大震災・政治の混迷では先行きは全く不透明です
事業の延長がなされない場合には、
2012年以降の接種は自費になります。
サーバリックス、ガーダシルとも
接種開始から終了までには6か月を要します
接種を希望される方は
2011年9月末日までに初回接種を終了しましょう
特に高校2年生の公費負担は9月末日に接種しないと
その後は公費助成がないので、要注意です