下痢

診察中に便のことを聞くことがあります
下痢ですか?

時折
首を傾げながら
答えが返ってこないことがあります。

下痢かどうかって
特に赤ちゃんの便はゆるくて回数も多いので
意外と難しいのかもしれません。

ですから、今日は下痢についてです。

通常便が含んでる水分の状態で表現します。
水分の多い順に

水様便(ほとんど水の状態)
泥状便(泥のような便)
軟便(形がすぐ崩れてしまう柔らかい便)
普通便
硬便

となります。
赤ちゃんの便は通常軟便ですね。

そこで
下痢便かどうかは、
いつもの便と比べて

いつもより

水っぽくて、柔らかいですか?
回数は多いですか?
臭いはどうですか?
血液や粘液が混じってないですか?

などがどうかで下痢かどうかを判断しましょう。

そして便の状態だけでなく
全身状態のよしあしのチェックも大事です。

熱はないですか?
機嫌は悪くないですか?
おしっこの回数はいつもより減ってないですか?
水分をうけつけてますか?

以上のことがある時は
必ず病院をかかりましょう。

下痢や嘔吐を何度もしてぐったりしているようだったら
脱水症が進行してるかもしれません。

便に血が混じり、突然火がついたように泣いたり、泣き止んだりを
繰り返している時は腸重積かもしれません。

夜でも救急病院を受診しましょう。

こどもの下痢は
あまり下痢止めは使いません。

脱水症を防ぐこと
おなか(腸)を休めることが
治療の基本です

下痢の時は
お家での看病がとても大切です。

①水分をしっかり摂りましょう
ジュース(柑橘類はやめましょう)、スープ、
薄めのお味噌汁を
少しづずつ取りましょう

②離乳食を減らしましょう。
下痢の時はおなかを休めることを大事なので
栄養のことは気にしないで
離乳食は中止かまたは半分程度に減らしましょう。
どんな状態のものを食べたら分からない時は
便と同じ状態のもの
水様便なら水のみ
泥状便なら同じようなペースト状
を与えるといいでしょう。

③母乳はOK

④ミルクは、下痢がひどいときは
2,3日は少し薄めて与えましょう。

⑤お風呂は
機嫌もよく、熱もなければ、短時間であればOKです。
特におむつかぶれにならないように
お尻をよく洗ってあげて下さい。

下痢の時は
栄養をあたえないと、水分をあたえないと大変と
あわててしまいますが
家であわてない対応が一番重要です。

診察を受けた時に
どんな生活をしたらいいかを
しっかり聞いていたら安心ですよね

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