母のこどもに対する願い

解剖学者の養老猛司先生のお母さんは
小児科医の医者で
亡くなる95歳になるまで
現役で医師として働いていたことを
先生の自伝を知りました。

そのお母さんが
養老先生に遺した最後の言葉が
「おまえがこどもの時と同じ顔しているから
安心した」で、この言葉が忘れられないと
語られていました。

解剖学者でバカの壁の著者として
有名になり
超多忙な毎日を過ごした先生のことを
ストレスを抱えて生きているのでは?
とお母さんは心配されていたのでしょう。
こどもの時から昆虫好きだった先生が
オーストラリアで虫を採る番組を観た
お母さんから言われた言葉のようなのです。

僕の親もそうでしたが
こどもの思い出は
小さい時の面影をずっとこころに抱いていて
その無邪気だった時のまま
生きて欲しいと思っているのでしょう。

親にとって
おとなにとっての成功するかどうかよりも
無邪気の心のままで
いつまでも過ごして欲しいと思っているのが
わかった
養老先生のお母さんのエピソードでした。

カテゴリー: 真実の医療 パーマリンク