宮沢賢治の詩「雨ニモマケズ}は
今でも人々に多くのことを
伝えてくれる詩です。
この詩の中に
「ヒデリノトキハナミダヲナガシ
サムサノナツハオロオロアルキ」
というところがあります。
この中のヒデリを
高熱で苦しんでいる人
サムサのところを
難しい病気や老衰などで末期の状態の人だと
読み替えてみると。
病気の本人が
つらさのあまりに涙を流し、
オロオロしてしまうのは当たり前のこと。
当人だけの問題ではなく
周りの家族だけでなく医療スタッフも
医者でさえも対応に苦慮することもあります。
そんな時の光景を
オロオロアルキって表現されるのでしょう。
でも
自分の医者人生を振り返ると
オロオロの連続です。
このオロオロアルキだから
患者さんの気持ちに寄り添い
共に困難から立ち上がる力が
あふれて進むことができたと気がします。