熱が下がった後


熱が下がった後、夜になったら咳がひどいんです。
夜になったら熱が出たんですと
心配されて受診される方多いです。

せっかく熱が下がって元気になったと思ったら
その夜、熱がまたでたり咳がひどくなったり
どこかスッキリ治らなくて
またあわてて病院を受診するってことないですか?

実は熱が下がった後、
スッキリ治ってあわてないためのコツがあるんです。
それは、
“熱が下がった後こそ安静に、無理しないで”ってことです。

熱は下がったのに、どうして安静なの?
熱が下がっても、実はまだ治ってない?
その訳は・・・・

実は、
僕は診察の時に聴診などの西洋医学的診察だけでなく
脈を見たり、漢方学的な診察を行ってます。
漢方学的診察がまだ治ってないことを教えてくれるんです。

例えば発熱で来院された患者さん。
問診の後
西洋学的な診察なら、聴診して触診して、喉を見て
のどが赤いので風邪ですね・・・て言われるでしょう。
漢方学的診察では、これに加えて脈の状態を診ます。
熱が出てる時は、脈がビンビン跳ねるように強く打ってます。
この時は全身が強く反応して
からだ全体で病気と戦ってる状態ってことを教えてくれます。
ですから、動けないほどつらいので
この時期はさすがに、ぐったりしています。

そして、熱が下がってくると
西洋医学の診察では、のどの赤みが減って、本人も元気になったので
治って良かったですねとなります。
でも、熱が下がった時の脈を診ると
まだ正常じゃないんです。
軽く触っただけでは脈は弱く、強く圧迫しないと脈が触れません。
これは見た目元気だけど
この時期は、病気と戦った後なので、全身ボロボロ体力も落ちています。
ダメージを受けている身体を修復してる時期だと教えてくれます。
ですから
この時期の身体ってとっても弱いんです。
昼間元気でも、すぐ体力消耗してしまって
体力が落ちてるので、別の感染をもらいやすいので
夜微熱がでたり、咳がひどく出たりするんですね。

熱が下がった回復期も
まだ安静にして、
少しでも早く体力を回復しないといけない時期なんです。
ここで無理をしてしまうと、中々治らないんです。

熱がある時は、熱のおかげで無理せず安静にできます。
ただ、回復期には
熱が下がった分だけ、身体が楽になった気がするから
子供は走り回ったりしちゃうけど
おとなも無理して仕事しては実はダメなんです。
意識して安静に努めないと
体力回復が妨げられ
中々症状がおさまらないということになります。

ですから
治りかけこそ、安静を意識してくださいね。
それが、スッキリ治るコツなんです。

☆ 今日は3歳半健診でした。
元気なこともだちにたくさんに会えるから、
健診は大好きです。こどもの笑顔が大好き。
初めて会って、なく子もいるけど、
僕は会えたことがうれしくてニコニコです。

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