この言葉は中国唐時代の禅僧で 臨済宗開祖となった臨済義玄の言葉です。
無事とは 世間一般でいう平穏無事の無事とは違い 外に向かって探し求めるこころがなくなった ところを無事という。
努めて無事に徹すれば そのまま仏と変わらない人 則ち貴人であるとするという意味のことなのです。
貴人とは 悟りを得た気高い人のことである。 ちなみに貴人はきにんと読む。
禅宗で目指すところの悟りは こころの平穏、安心にあるということです。