「自分に厳しく、相手にはやさしく
という自己を確立しなさい」
これは
司馬遼太郎が小学生向けて書いた
「21世紀に生きる君たちへ」の中の言葉です。
司馬遼太郎氏だけでなく
僕たちも
こどもたちに向けて
人にに優しくしなさいなんて
言うことはよくあります。
でも、優しくするって
人間の本能ではないので
やさしさを身につけていけないものなので
訓練して身につけていけない。
だから口を酸っぱくして
言ってしまうのだろう。
やさしさを身につける訓練って?
いつも他人の傷みを感じ
労りの感情をもつことで
やさしさは育つものだと思う。
でも
他人のこころの傷みを感じることって
限られた個人の経験だけでは
意外に難しい。
自分の苦しい傷みを経験した時には
他の人にもらったやさしさを
いつも忘れないようにすること
そして
読書や他の人のつらい話しを聞いた時に
我がごとと感じる感性を育むことが
必要だと思うのです。
他人のことを思えあえる
やさしさにあふれる世界の実現になるヒントが
この言葉にあると思うのです。