どうすればよかったか?

今年一発目に観た映画。
この映画は
医学部生が突然統合失調症を発症し
その後の家族を含めた人生を
家族が記録したドキュメンタル映画。

観た後の感想は
映画の監督が、家族が、そして何よりも
どうしたらよかったかと考えただろう本人
だけでなく
見終わった後も、自分自身も
どうすれば良かったのかと
思い気持ちにさせられた映画だった。

医者の家庭に生まれ
医者の道を歩み出した時に
突然発症した統合失調症。

医者である両親は
病気でないことを信じ
病気にさせられるのも怖れてなのか
病気受診を拒否し
もちろん専門的治療をもうけず
30年間自宅で
両親の監視の下
ひきこもった生活をしていた。

そして
彼女が治療のきっかけとなったのは
母親が認知症になり
母親の今後の生活を考え
彼女は初めて専門治療を受けた。
幸いに
治療法が見つかり
症状は改善したが
その後母親の認知症は進行し
平和な家族生活は長くは続かなかった。


母親、そして本人にも
病気のことをどう考え
どうすればよかったかと
確認する術はない。
ただ、現在生きている100歳を超える父親は
もしかしたら
病気だったのかもしれないけど
あれで良かったと思うと答える。

そして
家族全員で抱えた問題を
映画として公表することを許可された。

それは
この家族の問題を観て
あなた方だったら、どうすれば良かったと
思いますか?
あなたが親なら
あなたがその本人なら
・・・・
強く強くいつまでも
こころにのしかかってきた
映画だった。

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