大いなる不在

全ての時間的空白を
埋めるために
現在と過去の時間を行ったりきたりする
隠された家族(父子)の過去を
ミステリー映画のように
あぶり出していく。

インテリな父親であっても
認知症になると
知らず知らずのうちに
記憶が思考力がぽっかり抜けたようになり
ファンタジーの様な
世界に
どんどん入り込んでしまい
そこからどうやって抜け出そうか
苦しんでいく。

でも、本人との願いとは別に
現実的には
その世界から抜け出すことは難しい
ことはわかってきて
助けを家族にそして最終的に
警察に助けを求める。

でも、そこに本当の救いはないのかもしれない。

将来訪れるであろう
老いの世界、世界に戸惑いを感じる
とても複雑な映画だった。

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