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ネット情報
最近、「⚪︎⚪︎の病気じゃないでしょうか?」と
受診される方が増えています。
身体の調子が悪いと病院にかかる前に、
気になる症状をインターネットで検索して
当てはまる病気を予想されて来院されます。
昨日も1ヶ月のお孫さんが、発熱と発疹のため入院していて
ウイルス性の感染で、
好中球も減少したのも今回の原因だったとか。
好中球の減少?って聞くと
血液疾患?慢性?急性?の疾患?、これから感染に注意?など
いろんな事が頭に浮かびます。
このおばあちゃんも心配になって
ネットで好中球減少について調べたそうです。
でも、不安が大きくなって相談に来られました。
ネットの情報って
手軽に調べられて便利だけど注意、
使うに当たっての心構えが必要。
そこで
今回は、ネットの情報であわてないために。
ネット上の症状と診断の解説って
どれくらい正しいと思いますか?
ハーバード大学の調査によると
症状のある人に23の健康サイトで検索してもらい
自己診断をしてもらいました。
1つ目の診断情報が正しかったのは34%、
上位20件の診断を見ても60%しかあがりませんでした。
という報告がありました。
ネットで診断に至るのは、難しいことがわかります。
ですからネット情報には注意ですね。
ネット情報を見る時の注意点です。
①情報発信者が誰であるかをみましょう。
医療情報なら、病院名、医者名など責任ある人が
書いてあるかをチェック。
②断定的に書かれているものは注意しましょう。
個人的意見の可能性が強く、検索者に当てはまるかどうか
は不透明。
③特殊ケースが上位に上がってくることも多い。
日常ありふれたことは、情報になりにくいので、
非現実的な点が上位に上がりやすい。
④検索者の相談に直接乗ってるわけではない。
判断は全て検索者に委ねられてるので、
更に悩む原因になることもある。
このようにネットの情報は
検索者の悩みに直接答えているではなく
情報発信者の考えに左右され
判断は情報を受け取る側に全責任を委ねられています
実は、医者は、患者さんを診るときの思考回路は
インターネットで検索するように
頭のなかで色んな情報を引き出しています。
ただインターネットと違うのは
患者さん自身から情報を収集して
起こりそうなことから、順番に慎重に様々な可能性
も考えていること
そして判断していることです。
医者は
この鑑別を広く冷静にできることが求められています。
ですから
医者は日々勉強しなければならないし
また、日々目の前の患者さんから多くのことを
学ばせてもらってます。
だから、謙虚な姿勢が必要です。
インターネットで調べた時
その内容に一喜一憂しがちですが、
やはり鵜呑みにはせず
参考にとどめた方がよいです。
実際の受診されたお孫さん
現在のお孫さんの情報がないので、
可能性などポイントについてお話しすることはできましたが
診断にはたどりつけませんでした。
気になることがあれば
病院に行くのがいいですね。
そして、なんでも相談できるかかりつけ医を
持つことが大事ですね。
カテゴリー: 子育て
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ありのままに受け入れる
こどもを育てる時に
親として大事なことは
こどもをありのままに観察することです。
例えば
この子は
学校のテストではあまり褒められた
点数は採ってこなくても
その子の日々の行動をみていて
小さいこどものお世話をよくしていることに
気がつけば
「この子は勉強はできなくても
よく気がつく子だ」と
評価することができるからです。
もし、親が
学校の成績だけで
この子は勉強が出来ない子だと
評価してしまうと
こども自身も
勉強も出来ないダメな人間だと
思うようになり
本当に大人の評価したとおりの
おとなになってしまうです。
ですから
親に限らず
こどもに対して
決してレッテル貼りをしてはいけないのです。
よい面、悪い面があったとしても
評価せずに全てを受け入れるのが大事です。
実際言葉でその子の行動を
評価をするのは難しいことです。
ですから
こどもの行動がいいと思っても、悪いと思っても
評価せずに
ただしっかりハグしてあげればいいのです。
こどもを評価する必要はないのです。
いい、悪いと思っても
こどもの全てをハグして受け止めてあげて下さい。
カテゴリー: 子育て
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吐いた時②
以前お話しした、吐いた時にあわてないための続きです。
吐いた時、
「脱水にならないように、水分をとらせないと」思い
おこさんも口の中が気持ち悪いから、
「お水を、お水を」と訴え、コップに飲み物を入れて渡すと
お子さんは、ゴクゴク飲んで・・・・
飲んだ途端にゲボッと戻して
またあわてて、水分を与えてしまって嘔吐をくりかえし
気がつくと、脱水が進行して、おこさんはぐったり
あわててしまったって経験ありませんか?
吐いてるときは
脱水にならないように
確実に水分を取らないといけません。
でも、あわてて飲ますと
かえって嘔吐を繰り返すことになります。
だから、吐いてる時の
水分の取り方ってとても大切です。
こどもは吐いた後、再度吐きやすいので
吐いてしばらくして時間を空けて(30分~1時間)
吐き気がしっかり落ち着てから
水分を与えましょう。
水分を与える時も
一気に飲むと、吐くまで飲んじゃうかもしれません。
コップで手渡しにするのではなくて
常温のものを、スプーンかお猪口で
一口ずつ、ゆっくり、ゆっくり
吐き気が来ないかどうか確認しながら
飲ませて上げてくださいね。
吐いてるときの水分の与え方は
”少量頻回”が
少しずつこまめにが基本です。
水分だけでなく塩分の補給も必要です。
できれば、“OS-1”や“アクアライトORS”などの経口補水液なら
水分も塩分もバランスよく補充できるので、お勧めです。
吐き気が治まって、水分を取れるようになったら
病院でもらったお薬を飲ませましょう。
お薬も吐いてる時は飲めないので、
あわてて飲ませないで下さいね。
水分もとれるて、お薬が飲めたら、やっと食事です。
食べるものによっては、またゲボってするかも。
ですから、最初は
少なめの量で、消化の良いものを食べさせて上げてくださいね。
ここまできて
嘔吐もおさまってたら安心です。
ただこの頃になったら、
ひょっとしたら、下痢が始まってるかも。
そしたら、まだまだ食事には気をつけないといけなくなります。
カテゴリー: 子育て
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のどをみる
熱、せき、鼻汁で
受診されることが多い小児科では
必ずのどを診ます。
口の中を開けてもらって
のどをみると
色んな事がわかるんです。
のどが全体的に赤かったら
ウイルス性?
扁桃腺が腫れていて
白い膿がべったりついてたら
細菌性の扁桃炎かも?
口内炎のようなものができたら
ヘルペス、ヘルパンギーナ、手足口病
はたまた水ぼうそう・・・?
頬にざらっとした発赤があったら
もしかして
はしかかもしれない
などなど
のどを見ると
色んな情報を伝えてくれます。
そして
その所見を絵にかいて
ご両親に伝えています。
そのためか
最近、
”のどが赤いです”
”のどに白い物がついています”
診察前に所見を教えてくれることがよくあります
”のどが赤いので受診しました”
と言ってあわてて受診される
お母さんがいらっしゃいます。
でも、実際診察すると
それほど赤くないことも
白い物って、どれだろう?
とはっきりしないこともよくあります。
実際、のどの所見って
人それぞれなんです。
風邪をひいてても
のどが赤くなっていない人もあります。
これから、変化しそうなみずみずしいのどだったり
乾燥して赤くなっている
と
その日の状態も色々教えてくれます。
同じ人でも
診るたびに違っています。
のどの所見は刻々と変化して千差満別です。
だから
のどの所見だけで
全てが決まってるわけではないんです。
症状、全身状態、リンパ節、聴診など
様々な情報をもとに
たとえ風邪であっても総合的に診断しています。
だから
のどが赤くても、あわてないでくださいね。
また
のどが赤いと
のどが痛いんじゃないかと思ってしまいます。
おとなであれば
風邪をひけば多少はのどは痛くなることは
経験されることがよくあります。
ですから
のどが痛いと
食事がとれない?眠れなくなる?など
心配なことが次々浮かんできます。
そこで
”のどが痛くない?”と
思わず聞いてしまいますよね。
こどもって経験や知識が乏しいので
”痛い”と聞かれれば
”痛い”と単純に答えてしまいます。
”痛い”と思っても
食事もしっかり食べれて、
普通におしゃべりしたり、笑ったりしてたら
大丈夫。
そっと、見守ってあげて下さい。
痛いと聞くと
素直に”痛い”と答えてしまうのが
こどもですから
のどを診せるって
おとなでもこどもでも
結構みんな苦手です。
ですから
お家で診る必要はありません。
のどの情報は色々教えてくれるけど
のどの所見と同じくらい、
いやそれ以上に大切なのは
お家で
どんな症状がある?
ごはんを食べてる?眠れてる?
ご機嫌に過ごしているって
ことですから
そのことを
是非診察室で教えて下さいね。
のどが赤いと言われても
あわてないでください。
それよりも
大事なことがあるってことを
忘れないでくださいね。
カテゴリー: 子育て
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太りすぎ
8ヶ月の赤ちゃんが受診。
保育園で太りすぎを指摘され、太りすぎを心配して受診。
ニコニコご機嫌で診察室に入ってきたけど、見てびっくり。
丸々ジャンボな赤ちゃん。13kgありました。
そこで今日は、太りすぎであわてない です。
生まれてすぐの赤ちゃんは、どちらかというと痩せ型。
でも、5,6ヶ月頃になると、まん丸な体型になって、
1歳の時には、体重は生まれた時の3倍、身長は1.5倍になります。
でも、時々母乳をよく飲み、
5.6ヶ月ですでに体重が10kg近くになり
流石に、太りすぎですか?と相談を受けることがあります。
かつては
乳児期に太ると
ずっと太りやすい体質になってしまうといわれたこともありましたが
現在では、乳児期の肥満と
大人の生活習慣病と関係性を示すデーターはありません。
ちなみに乳児期は生後1ヶ月から1歳未満をさします。
ハイハイをし出し、1歳を過ぎてつかまり立ちを始めると、
太っていた体型から
だんだん脂肪が落ちてくるから、
乳児期に太っていても心配ありません。
乳児期の間は
母乳もミルクもしっかり飲ませてあげてください。
回数も量も制限することはありません。
欲しがるだけ、好きなだけ
おっぱいを飲ませてあげてください。
ただ、どうしても肥満が気になる方は、
ミルクの飲ませ方をチャックしてみてください。
いつもよりゆっくり飲ませてあげてください。
ゆっくり飲むと、それだけで満足感が得られるので
ミルクを欲しがる間隔があくようになります。
ただ、1歳過ぎたら食生活に注意しましょう。
親の食生活に影響をうけ始めます。
規則正しい食事を心がけ、
高カロリー・高タンパク質の食事を控え
早食い、味の濃い食事、レトルトやお菓子などは
最小限にしましょう。
また
乳児期に太っていると
体が重たいので、
寝かされていることが多いように思います。
体が重たいと、どうしても運動不足となり。
その後本当の肥満になってしまうことがあります。
1歳過ぎたら、
積極的に体を動かしてあげてください。
このように
1歳までは、好きなだけおっぱいを飲ませてあげてください。
そして
1歳過ぎたら、正しい食生活を身につけさせてください。
幼児の食習慣から生活習慣病予防が始まってます。
食習慣は
大人になったときあわてないための育児です。
カテゴリー: 子育て
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こどもは今を生きている
こどもは、常に
「今、ここ」に起きていることに
注意を向けて生きています。
こどもは
大人からみると
どんなにつまらない虫や雲出会っても
目の前にあるもの
今、目に入ったもの、耳に届いた音に
興味をもって、こころを今に向けていきます。
幼いこどもであれば、あるほど
これまでの行動や
これから起こるであろうことについて
考えることがほとんどないはずです。
まさに、こどもは
「今、ここに生きている」のです。
カテゴリー: 子育て
こどもは今を生きている はコメントを受け付けていません
年を重ねると1年が早く感じる経験
年を重ねるごとに
1年が早く感じるようになった人は
多いと思うし
どうしてだろうという人も多いことでしょう。
その理由は
年をとるほど
「今、ここ」に生きていないからだという
考え方があります。
「今、この瞬間に、こころになければ」
今の時間を意識されないから
あっという間に時は過ぎてしまうのです。
このことは
幸福度とも関係があるとことも
関係があることがわかっています。
ハーバード大学の心理学者
マシュー・キリングワースと
ダニエル・ギルバートは
18歳から88歳までの2250人を対象に
「どんな時にしあわせを感じるかを」調査しました。
すると、参加者のうち46.9%が
「今、取り組んでいる物事以外のことを考えた時ほど
幸福度が下がっていたというのです。
つまり
人は、食べたり歩いたりしている時で合っても
他のことをことを考えながら行うと
しあわせは逃げていくのです。
ながら食べや
こころここにあらずの行動は
しあわせ度が下がっていくのです。
☆ 自身の経験をもとに、今感じていることをまとめた
拙著第二作「己を信じる道を進め!」を
上梓させていただきました。
この本で記した僕の経験が、思いが
医師としてだけでなく、病いを経験したひとりの人間として
ひとりでも多くの方のお役に立てることを願うばかりです。
Amazon、楽天で購入できます。
カテゴリー: 子育て
年を重ねると1年が早く感じる経験 はコメントを受け付けていません
解熱剤
熱が高いと、熱を早く下げようと思って
解熱剤を使いたくなります。
でも、ちょっと、待って下さい。
その熱、下げた方がいいですか?
身体に病原体が侵入すると、熱が出ます。
こどもの感染症の多くはウイルスです。
ウイルスは、高熱が苦手なので、体温を上げてウイルスを
排除しようとしてます。
また熱が上がると、白血球の機能が促進されたり、
免疫機能が高まります。
熱を出すことで、熱の原因の病原体をやっつけているんです。
病原体を戦うために、熱が出ることは大切なことなんです。
熱は身体を守るための生体防御反応の一つです。
大切な反応だから、基本的に熱は下げない方がいいです。
解熱剤は、
熱の原因となるウイルスや病原体をやっつけてるわけではなく。
熱を力づくで下げているだけなので、大切な免疫力を落とすことになります。
熱を強引に下げると、具体的にはどうなるのでしょうか?
①解熱剤を使って、強引に熱を下げると
抗体や炎症反応物質などの産生を抑えることになってしまって
ウイルス感染が長びいたり、動物実験では死亡率が上昇すると
いう報告もあります。
②解熱剤で熱を無理やり下げても、根本治療ではないので、
また熱を上がります。
人間は熱を上げる時に、熱を産生するために全身で色々反応が
起こります。
例えば、
血管が収縮して熱を逃がさないようにするので、
手足が冷たくなって、青紫の色になったり、
熱を産生するために、筋肉を震わせます。
だから、熱が上がる時って、ガタガタ震えます。
熱を上げるのは全身で行う反応なので、そのために体力が
消耗し、回復力が悪くなります。
熱が上がる時に、けいれんも起こりやすくなります。
解熱剤を使って、熱を無理に下げないことが
いい理由がわかっていただけましたか?
それでは、解熱剤はどんな時に使ったら、いいのでしょうか?
解熱剤を使う目的は
熱を下げることではなく、こどもの病状を改善して
あげることです。
つまり、熱が高くて
眠れない、食事(特に水分)が全く取れない、発汗ひどく
脱水傾向にある、体力の消耗が著しい
使って上げてください。
この時も
正常体温まで下げる必要はありません。
40℃で使って、1℃でも下がるだけでも、体は楽になります。
その時に、水分や食事、睡眠をとらして上げてくださいね。
熱があるからって
あわてて解熱剤を使わない。
熱を悪者とせず、受け止め対応していくことが
大事だと思います。
☆ 自身の経験をもとに、今感じていることをまとめた
拙著第二作「己を信じる道を進め!」を
上梓させていただきました。
この本で記した僕の経験が、思いが
医師としてだけでなく、病いを経験したひとりの人間として
ひとりでも多くの方のお役に立てることを願うばかりです。
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カテゴリー: 子育て
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高熱
熱が高いと、みんなあわてて受診。
そんな時にも、あわてないために、
今回は、高熱について。
熱が高くても、
頭がおかしくなることはないから、あわてないで。
熱の高さが、
そのまま病気が重いってことではないのであわてないで。
高熱でも、あわてないで
お子さんの様子をみてください。
大声で泣いてたら、あわてないで。
抱っこして泣き止んだら、あわてないで。
笑顔が出たり、お話しできたら、あわてないで。
全身が蒼くなく、ピンク色ならあわてないで。
眠れたり、ご飯が少しでも食べれるようならあわてないで。
こんな時は、落ち着いて
おこさんに少しでも快適な環境を作って、
おこさんの側に居てあげてください。
安心させてあげてください。
熱は、上がったり下がったりします。
暑がってる時は、涼しくしてあげて下さい。
寒がってる時は、温めてあげて下さい。
ちょっと身体が楽になった時に、水分とらせてあげてください。
熱は、決して悪者ではないです。
熱は、体の中に入ってきた病原体に対する防御反応です。
体の体温を上げることで、病原体と戦っているんです。
だから、高熱だとあわてないでください。
お母さん、お父さんが
そばにいるから大丈夫だと手を握ってあげてください。
安心させて、勇気を与えてあげてください。
きっと
お子さんも安心して、ひと休みできることでしょう。
そして
ゆっくり眠ることができたら
にっこり笑顔で目を覚ましてくれますよ。
ただ、熱以外の症状がある時
咳がひどくなる
痙攣が止まらない。
何度も吐いたり、下痢したり
おしっこも少なくぐったりしている時などは
早めに病院を受診しましょう。
熱が高いからと
決してあわてないでくださいね。
☆ 自身の経験をもとに、今感じていることをまとめた
拙著第二作「己を信じる道を進め!」を
上梓させていただきました。
この本で記した僕の経験が、思いが
医師としてだけでなく、病いを経験したひとりの人間として
ひとりでも多くの方のお役に立てることを願うばかりです。
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カテゴリー: 子育て
高熱 はコメントを受け付けていません
様子をみる
昨日休日診療勤務中、気になった言葉。
「様子を見てました」
木曜日から熱があったけど、「様子を見てました」
1週間前から鼻汁が出てたけど、「様子を見てました」
この言葉
救急病院だからではなく
普通の外来でもよく聞くセリフ。
そして、患者さんだけでなく
医者もよく、「様子を見ましょう」と言います。
「様子をみましょう」って、ちょっとした医学用語みたいに
頻繁に使われる言葉。
今日は患者さんが使う「様子を見てました」について。
患者さんが使う時は、
きっと
「⚪︎⚪︎の症状があったけど、(元気だったから)様子を見てました」という
意味で使われるんだと思います。
昨日の患者さんも
元気だから、いつか治るかと思って様子を見てたけど、
こどもはいつ悪くなってしまうのかと、不安の毎日。
そして、ついに熱が出てしまって救急病院を受診されました。
かかりつけの先生じゃないし
薬も一日分しか、もらえない。
とりあえずは診察を受けて、ホッとされたけど
もう少し早く受診しておけばよかったと思ったかもしれません。
軽い鼻汁だけでも、咳だけでも、たとえ元気であっても
症状が2.3日続く時、休日の前日には、
かかりつけの先生に診てもらいましょう。
かかりつけ医の先生は
色んな事を想定して、お話ししてくださるはずです。
様子を見ていい場合、
症状がひどくなった時の対応、など
色々なアドバイスを受けられることでしょう。
後は、そのアドバイスにそって過ごせばいいし
様子をみたらいいですよね。
きっと安心して、
あわてずに過ごすことができることと思います。
症状が続く時は、元気でも
小児科医を受診しましょう。
それも、あわてないために必要なことですね。
実は、医者も
「様子をみましょう」を使います。
医者が使う時の意味は、また次回に。
☆ 自身の経験をもとに、今感じていることをまとめた
拙著第二作「己を信じる道を進め!」を
上梓させていただきました。
この本で記した僕の経験が、思いが
医師としてだけでなく、病いを経験したひとりの人間として
ひとりでも多くの方のお役に立てることを願うばかりです。
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カテゴリー: 子育て
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