真実の医療」カテゴリーアーカイブ

健康とは

 

健康であるとはどういうことでしょうか?
この問いに対する答えは
無数に存在する気がします。

医者でさえ
“健康って何ですか?健康ってどういう意味ですか?”と
尋ねても、答えは様々だと思います。

それは、
健康に対する思い、願いは
人それぞれであることの
表れでないでしょうか。

例えば先天的、‪後天‬的であれ、
からだの一部に
不自由な面があった場合でも、
その部分を補い、
サポートする道具や器具があって、
望んだ日常生活ができれば、
きっとその方は
健康的な日々を過ごされていることでしょう。

逆に、
五体満足であっても、
肉体的、精神的な面で問題を抱え、
人生に対して希望や夢を描けない時は、
決して健康であるという事は言えないでしょう。

健康であるためには、
からだに問題がある、なしではなく、
心もからだも元気でないと
健康とは言えないのではないでしょうか?

つまり“心とからだ”のバランスが
とれていて初めて健康と言えるのです。

病気の原因は
からだが病んでいる場合と
心が病んでいる場合の二つがあります。

肉体が病んでいる時の治療法は
数多くあります。

特に現在主流の西洋医学は、
飛躍的な発展を遂げ、
多くの難病を治療することが
できるようになりました。

ただ残念ながら、
西洋医学はからだの悪い臓器や組織中心の医療です。

健康であるためには、
からだとこころのバランスをみることが必要です。

そのために、
これからは
目の前の患者さんの
からだとこころ全体を診る
“全人的医療”を目指して
いかないといけないでしょう

☆桜満開の季節です。
希望溢れるこの季節と同時に
いろんな旅立ちがある季節。
当院でも、出会いと別れもありました。
そして、ずっと家族同様に仲良くしている
ご家族が初めて山口に来てくれました。
出会った人はみな大事な家族のような気がします。

みんなが桜の花のように
美しい人生の花が咲きますように。

今日は、みなさんが
笑顔溢れる休日となること
安心して過ごせることを願い
一日休日診療所で働きます。

☆5/19、「どう生きてどう死ぬか」の出版記念講演会
&ヴァイオリン&ピアノコンサート
多くの方にお越しいただき
無事終了することができました。
みなさんの温かい気持ちに支えられた時間でした。

どうもありがとうございました。


今回のコンサートの収益の一部を
赤い羽根共同募金を通して
能登地震復興支援のために寄付する予定です。
また後日ご報告させていただきます。

カテゴリー: 真実の医療 | 健康とは はコメントを受け付けていません

治っていくことに感謝して

先日来られた患者さんは
多発性硬化症のため
全身の痺れや麻痺、しびれ、めまいなど
全身の神経症状に悩み、苦しみ
不自由な毎日をすごしていらっしゃる。

治療を開始してから

めまいがなくなり
足先の感覚が戻ってきて
一歩が出しやすくなってきた
階段を昇りやすくなってくることがある
などなど
少しずつ改善傾向が現れてきました。

でもまだまだ
元気な時に比べれば
歩くことも、手を使うことも
不自由な状態が続いている。

でも
健康な人からみれば
本当に些細な変化かも
しれないけど
その改善が喜びでもあり
そして
その喜びをかみしめることで
感謝の言葉を自然に口にする
患者さん。

からだが良くなることを喜び、
そのことを感謝することで
からだ自身も喜び
感謝してもらえることに喜んでいる
そんな風に
今回診察をして感じました。

今は小さな一歩かもしれないけど
必ず治る方に向かっていると
からだに感謝すれば
からだは必ず応えてくれる。

そのことを患者さんから
教えてもらいました。

☆昨日、「どう生きてどう死ぬか」の出版記念講演会
&ヴァイオリン&ピアノコンサート
多くの方にお越しいただき
無事終了することができました。
みなさんの温かい気持ちに支えられた時間でした。

どうもありがとうございました。

今回のコンサートの収益の一部を
赤い羽根共同募金を通して
能登地震復興支援のために寄付する予定です。
また後日ご報告させていただきます。

カテゴリー: 真実の医療 | 治っていくことに感謝して はコメントを受け付けていません

大切なしみじみする時間

入院している時
世の中はコロナで生活制限されていましたが
病院の中は
コロナに関係なく
ずっと4コマのリハビリの
毎日でした。

朝9時からはじまり
終わるのは17時。
ですから、17時から自分の
プライベートの時間が始まります。

終わって
妻がもってくれた
コーヒーとお菓子を食べて
ホッと一息を入れる
そしてしみじみとした気分に
浸る時間がとても心落ち着くのです。

外が雨でも、晴れていても
リハビリがうまくいかなくても
そのしみじみとした時間があるから
次の日も、また次の日も
単純な毎日を繰り替えせたのと思います。

その時のしみじみとした時間があったから
今の自分をまた取り戻せたのだと思います。

今、忙しい時に
ふと、その時の
しみじみとした時間を思いだし
疲れた時にはしみじみと今の時間を楽しんでいます。

病気が
しみじみとした時間の大切さを教えてくれたことに
感謝しています。

☆5/19(日)の講演会&コンサートのお知らせです。
残席残りわずかです

カテゴリー: 真実の医療 | 大切なしみじみする時間 はコメントを受け付けていません

天国にいる人、地獄にいる人

誰も
天国がどんなところか
地獄がどんなところかを
見た人もいないし
はっきり語る人もいません。
でも
こんなところであろうという話が
仏教の例え話にあります。

それを今日、ご紹介します。

あるところに天国と地獄がありました。
天国と地獄は離れたところではなく
すぐ近くにあります。

そこに多くの人が集まって暮らしています。
そして、
みんな集まって食事をするきまりになっています。
食事方法は少し独特なんです。

ふたつの大きな釜があり
その釜の中にはたくさん食べ物があります。
食事の時間になると
天国チームと地獄チームに分かれて
その釜を囲みます。
そしてひとりひとり箸をわたされます。
渡された橋は、なぜか150cmもあるのです。
これは、天国の人も地獄の人も条件は同じです。

地獄チームの住人はまず、
誰もが自分の食べたいものを我先にとって、
自分の口に入れようとします。
しかし
箸が長すぎて、うまく食べることができません。
他の人も自分の皿に食べ物をとって生きますから
みんなどんどん焦り始めます。
「俺の食べ物だ」「お前は欲張りすぎだ」と
ついに、争いが始まってしまうのです。

これに対して、天国チームの人は
自分の箸を使って
目の前にし植わっている人の口に
食べ物を運びます。
つまり、お互いがごはんを食べさせあって
みんな口口に
「おいしいね」「ありがとう」
「次は僕があなたにとってあげる」と
こうして笑顔の食事が続くのです。

これも、ひとつの例え話だけど
譲り合い、自分以外のことを考えことができる人が
天国に行けるのかもしれません。

自分のしあわせのことばかり考えていても
自分は決してしあわせになれないことを
この例え話は教えてくれているのだと思います。

☆5/19(日)の講演会&コンサートのお知らせです。
残席残りわずかです

カテゴリー: 真実の医療 | 天国にいる人、地獄にいる人 はコメントを受け付けていません

Dearドクター

2009年制作の古い映画だったけど
今回時間ができたので
ゆっくり観ることができた。

少しネタばらしになって
しまうかもしれませんが
高齢の進んだ町の唯一の診療所の
唯一のドクター。
診療所には
腹痛、大けが、お産など
様々な患者さんが医師を頼って
時間を問わず駆け込んでくる。

もちろん医師として
全ての患者さんを受け入れなければならないので
経験の少ないまたは
経験がなくても、教科書を片手に
時にはベテランナースの応援も受けながら
救急患者を救っていく。

医師が住民の信頼を一心に
受けているのは
その献身的な医師の技術的なことだけでは
なかったのです。

そのドクターの下で
勉強にきている研修医も
もっと勉強したい。
技術よりも
患者さんに心から寄り添う姿勢を
もっと、もっと学びたいと
大病院で学べないことがあるから
先生の元で勉強したいと。

そんな研修医に
自分の素性を明かしても・・・
そんな言葉でさえ
虚偽と思えるほど
先生に惹かれるのです。

この映画を観ていて
医者としての大切なことを
教えてもらいました。

でも、その思いだけではなく
真実の医者になるために
身につけないことがある
しっかり医師として働くべきことを
教えてくれた映画でした。

カテゴリー: 真実の医療 | Dearドクター はコメントを受け付けていません

お金の向こうに人がいる

お金のことを考えた時
例えば支払いをする時に
忘れてはいけないこと。

それは、お金より大事なのは
人であるということ。
お金が偉いわけではないし
経済を回さないといけないと言い方を
よくするけれど
忘れてはいけないのは
経済を回す時も
人を中心に考えないといけない。

お金を払う時に
お金だけをみて
働く人の存在を無視してはいけない
のです。

そして
お金が動く時には
儲かると喜びも生まれるけど
損をした時の悲しみの方が
何倍も大きくなるということも
忘れてはいけないのです。

日用品や毎日の食品を買う時は
買うこと自体には喜びを感じませんよね。
でも、支払いの時点になると
わずかながらでも心の痛みを感じることでしょう。
でも、少しでも痛みを感じるから
買い物をする時は
よく吟味をしてから
するようになるのかもしれません。

でも
最近の支払いは
電子マネーやクレジット決算が増えていると・・・・
便利だけど
怖いのは、支払う時に
心の痛みが伴わないことでしょう

それはお金を中心に考えているから。
お金中心から人を中心に考え
ものに対してだけでなく
人に対する感謝のしるしが
お金だと考えることができれば
世の中はもっと豊かになるのかと思えるのです。

お金の向こうに人がいるのです。

☆5/19(日)の講演会&コンサートのお知らせです。

カテゴリー: 真実の医療 | お金の向こうに人がいる はコメントを受け付けていません

ADHDの包括的治療を求めて

今回は福岡の小児科医が集まって
独りでは経験しえない
病気の経験を共有するのが目的の
学会に参加してきた。

今回も貴重な症例が様々提示された。
どれも日頃の診療の中で
心に留めてあたらなければならないと
気合いが入った学会でした。

その中
こころに強く響いたのは
山下裕史朗久留米大学医学部小児科教授の
退官前の講演で
これまでの仕事の総括の講演。

先生は
まだADHDが一般的でなく
薬などもなく
四苦八苦していた時代から
現在に至るまでの
ADHDのこども達との関わりを
話して下さった。

これも
僕独りでは経験しえないような
貴重な話だった。

いまでこそ
教育現場で問題になるADHD児に
医療の介入をして欲しいと
医療機関を受診される方は
後をたちません。

授業の妨げになる
他のこどもたちの授業になっているから・・・
確かに
教室全体で起きていることを
想像すると・・・どうにかしないといけない
ということで
医者は丸く収めようと
診断、治療を行う。
それで、ある意味平和な
教室の風景が生まれることを
信じて診療を行います。

でも、治療を行う医師として
忘れてはいけないのは
ADHD児自身の気持ちは忘れてはいけない。

ADHDは病気ではない。
その子の特性であることを忘れてはいけない。
治療介入をするのは
その子がその集団で困っていることがあるから。
きっとその集団以上に
本人は苦しんでいるのだと思う
その本人の気持ちを助けるために
医療はあるのだと
いうことを
強く心に響いてきた
山下教授の講演だった。

カテゴリー: 真実の医療 | ADHDの包括的治療を求めて はコメントを受け付けていません

病気の時ほど陽気に生きよう

病気になると
それまで前向きに生きていた人でも
後ろ向きな気分になりがちです。

病気になると
誰でも多かれ少なかれ
ついつい
ああして欲しい、こうしてほしいという
一寸わがままな気持ちがでてしまいます。

その気持ちをわかってもらえないと
だんだん被害者的な気持ちになってしまい
気持ちが抑えられなくなり
周りの人に
八つ当たりしてしまって
それまで築き上げていた
人間関係を崩してしまうことにも
なりかねません。

そうなると
どんどん孤独感が強くなり
ますます病気を呼び込んでしまうという
結果にもなりかねません。

この後ろ向きな気持ちが
どんどん病魔を引き込んでしまうのです。

ですから病気な時ほど
陽気な、前向きな気持ちでいたい
いるように努めないといけないでしょう。

カテゴリー: 真実の医療 | 病気の時ほど陽気に生きよう はコメントを受け付けていません

森鴎外の世界

はじめて森鴎外の小説を読んだ

森鴎外は
名前は聞いたことがあり
明治初期の大文豪であり
軍医でもあり
医者としての功績もあり
現代においても
その存在感を示している人物。

初めて小説を手にした。
短編であったけど
「高瀬舟」「最後の一句」「阿部一族」
「じいさん、ばあさん」など
読んでびっくりした。

現代にも通じる
現代においても問題になる
安楽死も問題
当時としては
当たり前のことだった
介添えや、親分の殉死に
あとを追って死ぬことに
いとにと向き合う医師として
その行為に疑問を
次々に投げかけられた作品だった。

150年以上経っても
まだ解決していない問題に
現代に生きる僕たちも取り組んでくれと
森鴎外からのメッセージを受け取った
作品だった。

カテゴリー: 真実の医療 | 森鴎外の世界 はコメントを受け付けていません

抗生剤

抗生剤という薬は
大変誤解も多く
最近ではその使い方を伝えることが
とっても大事になってきた
薬です。
そこで
今日は抗生剤であわてないです
抗生剤は、どういう薬かというと
細菌(ばい菌)をやっつける薬です。
ウイルスなどの細菌以外の
微生物には効かないことを
まず知っておいてください。
日常
こどもが病院にかかるのは病気で
最も多いのが
風邪だと思います。
風邪の原因の90%は
ウイルスによるものです。
ですから、風邪の多くには抗生剤は効かない
ということを知っておいてくださいね。
ですから
熱がでた・・・決して抗生剤が必要って
わけじゃないんですね。
でも、どうして
こんなに抗生剤が必要に
思われるようになったか?です。
戦後まもなく登場した抗生剤。
抗生剤を使うと
それまで治りにくかった
重症の肺炎が治るようになり
”夢の薬”と言われるようになりました。
だから
熱が出ると
抗生剤をのんで、熱が下がる(治る)
また、熱が出る、抗生剤を飲む
治る
・・・・ということをくりかえし
医師も患者さんも
抗生剤を飲まないと治らないように
気がしてきたんですね。
でも
実際は、熱の原因の多くは風邪、
それも多くの原因はウイルスなので
抗生剤が効いたのではなく
実は自力で治ってたんですね。
必要でないのに抗生剤を飲んでいると
どうなるか?
副作用が心配ですね。
3つ心配な点をお話ししますね。
まず第1に
抗生剤をのんでいると
薬の効かない耐性菌が増えてしまうこと。
細菌も生き物です。
生き延びるために必死です。
ですから、生き延びようと
自ら変化して
抗生剤に負けない細菌になってしまいます。
ですから
抗生剤を使いすぎていると
いざという時に
抗生剤が効かなくなってしまいます。
2番目に腎臓、肝臓に負担をかける
ということです。
抗生剤は、肝臓や腎臓で代謝されるので
腎臓や肝臓に負担をかけて
機能が低下してしまう可能性があります。
また
抗生剤により
アレルギー反応を起こすこともあり
重症な場合は、
スティーブ・ジョンソン症候群という
発熱、皮膚炎、目に変化が起きて
死亡することもあります。
3番目に
抗生剤を飲んで下痢をする方
結構いらっしゃいます。
これは
抗生剤が、腸内にいる
善玉菌を殺してしまうので
腸内細菌叢が壊され
腸内のバランスが崩れたために
下痢をしてしまいます。
腸内は様々な免疫などに
関わってること最近わかっています。
ですから
腸内の環境を整えることは大切です。
このように
色々問題のある抗生剤ですが
抗生剤は絶対使っては
いけないわけではありません。
何となく
効くような気がするから
心配だから
というような曖昧な使い方は
益なしっていうことに
なりかねません。
そして
ご家庭で気をつけてもらいたいことは
熱が高い時だけ飲んで
良くなったので、2回、1回と減らしました。
前回の抗生剤の余りを
1回飲ませました。
という、中途半端な使い方は
診断が遅れたり
耐性菌が増えることにつながり
治療に難渋することになりまねません。
抗生剤は、とってもいい薬です。
それは、昔から今も変わりません。
でも、使い方によっては
毒にもなります。
抗生剤は
いざという時に
あわてないように
日頃から使いすぎに気をつけながら
使う薬ですよ。

カテゴリー: 真実の医療 | 抗生剤 はコメントを受け付けていません