芸の道も医療に通ずる

能を完成させた世阿弥の著書「風姿花伝」に
次のような文章が書かれています。

「そもそも、芸能とは
みんなのこころを和らげて
上や下などという考えから自由になって
寿や福を増やしていき
寿命を長くするためのものなのです。

全ての道は、究めると全て同じことです。
寿や福を増やしていくためのものなのです」

というような文章があります。

世阿弥は、ここで
能の奥義を語っているのですが
これは能に限らず
芸能、音楽の真の意味に通じる言葉でも
ありますが
医師である自分が
この言葉を読むと
医療の本質にも通じる言葉である
とも思えるのです。

医療も
心穏やかにして
寿や福を人々に届けるもので
あるべきだと思うのです。

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からだは地球からのレンタル品

からだの60兆億個の細胞全ては、
毎日摂取している
食べたものからできている。

地球にある全てのものは
炭素、水素、酸素などの無機物を
植物が摂取し、植物を動物が摂取し、
さらに人間が地球上の植物や動物を食べている。
そして地球の元素全ては、
宇宙からきている

つまり、元をたどれば、
僕たちのからだは
全て地球の元素からできていて
人間のからだは
地球のそして宇宙の一部ってことになる。

つまり、僕たちのからだは
地球から一部借りてできあがった
レンタル品てことになる。
レンタル品だから、いつか返す時が来る。
返却の時期が、つまり「死ぬ」ということ。

それなら、
このからだを借りてるのは誰だろう?
借主は自分自身だけど
自分自身って、誰だろう

人のからだは、
1年間もすれば
細胞は全ていれかわってしまうし
からだ自体はレンタル品だし
借主でないのは明らか。

それでは心だろうか?
心も
いつも同じ状態ではなく。
考え方も感情も
日によってコロコロ変わり
心もからだ同様
一定しないなら
借主とはいえなさそう。

私たち自身で
ずっと変わらないものって
肉体でもなく、心でもないってこと。
ずっと変わらない普遍なものと言えば
魂でしょうか?

魂が
あなたの肉体を
地球から借りて
この世に存在できているのだとしたら

この世に
魂が肉体を
地球からレンタルし
レンタル期間が終われば
地球に肉体を返し
あなたは、魂だけの存在になる。
そして、また肉体をレンタルできる日を
待っているとしたら・・・・

魂の存在
そして
輪廻転生って確実に存在するのだと思う

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おかげさまで

日常生活で
ありがとう、ごめんなさいという言葉は
大事な言葉だと多くの人は知っています。

そのふたつの言葉に
「おかげさまで」という言葉を
意識して使ってもらいたいと思います。

たとえば、ご家庭で
お母さんはやることがいっぱい。
掃除、洗濯、食事の準備、後片付け・・・
それらの役割分担ができていればまだいいけど
そうでないと
どうしても負担が増し、余裕がなくなると
「わたしばかりが大変な思いをして」と
不満がたまってきます。

そんな時
おかげさまの言葉で
いまの状況をいい方向に転換して欲しいのです。

今日楽しい旅行ができたのは
日頃お仕事頑張っているお父さんのおかげ。
今日学校から先生から電話があったけど
そのおかげで学校の様子がわかった
・・・・・など○○のおかげで・・・と変換すると
その時の状況が、思いが変わってくることが
増えてきます。

そして
あなた自身も
その言葉を聞いたご家族全員も
ネガティブに考えなくなります。

不思議な「おかげさまで」という言葉を
もっと、もっと使ってもらいたいです。

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天地有情

この言葉は
雲が低く垂れ込めた陰鬱な世界にいると
人の心まで暗くしてしまう。
逆に晴れわたった時には
人のこころは晴れ晴れとしたものになる。
世界と人間の心は繋がっているということを
示した言葉。

確かに
人のこころは自分の置かれた環境で
刻々と変化する。

同じ環境に置かれていても
人の気持ちは皆違う
そのちがいは
ひとりひとりの表情を見れば
その人の感情までも
手にとるように感じることができる。

喜びの時も、悲しみの時も
不安な時など
人々は様々な表情を見せてくれる。

病院には
色んな病気、不安を抱えた方が
訪れる。

例え高血圧という同じ病名がついていても
ひとりひとり表情は違うし
同じ病名でも
同じ病名であっても
訪れる度にちがう表情でこられる。

今日はどうしてそんな表情をされるのか?
といつも思って
患者さんを診察している。

病名で患者さんを観るのではなく
訪れた時の
患者さんの全てを診るのが
医者の役割である。

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自立するとは

多くの人は
自立とは、ひとりで生きていくこと
ひとりで生きていく力であると
思っていると思います。

でも、人間は
ひとりでは生くことはできません。

ですから
自立するとは
ひとりで生きていくことをいうのではなく
ひとりで生きていけないのだと理解して
ここはひとりでは生きていけないと
見極めること力があること。

ですから
自立するために必要な力は
「自分はひとりで生きていけないから
誰か助けて!」と
自分以外の人に言うことができる力なのだと思います。

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ビヨンド・ユートピア 脱北

という映画を観た。
脱北と副題がついているように
現代一の極悪国といわれる
北朝鮮から
自由を求めて脱北をする一家の姿を追った
正真正銘のドキュメンタリー映画。

許されない脱出を試みるには
多くのブローカーに頼り
詐欺かもしれないと疑っても
お金を渡さざるおえない苦しい心境。
でも、その脱北を支援する韓国の神父と共に
脱北を試みる。

中国側に見つかって
北朝鮮に渡されれば、生き地獄に戻される。
まさに命がけの脱出劇。
その一家は80代の老人10歳にも満たない少女がいる。
生半可な気持ちでは
超えられない旅路
10時間も及ぶ山道を歩き通し
生きを殺して寝食していく
ゲームではない生死をかけた
サバイバル。

一家は無事自由の国にたどり着くのだが
自由の国でやることは
7か月もの間
北朝鮮で受けた洗脳教育を解く
プログラムを受け
韓国で自由な暮らしを始めた一家。

一同介して
皆が自由があることの
素晴らしさを口にする。
しかし、祖国北朝鮮を
悪くはいわない。
政治や生活の困難は忘れられないが
育った国の風景、人々のことは
自由を得ても愛していること。
いつか北朝鮮に帰りたいと口にする。

そこに生まれてきたことに
大きな意味があるということを
考えさせられた映画だった。

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人生で一番大切なことにお金を使う

人生で一番大切なことにお金を使う
お金が貯まっていくのは
誰もが楽しい、うれしいと思えるでしょう。
そして
お金使う時にも
使ってよかった、楽しかったということに
お金が使っていると
それはお金が減る以上の対価を
得られるはずです。

そんなうれしいお金の使い方は
思い出にお金を使うことです。

人生で一番遺していたいものは
お金ではなく
思い出だと思うのです。
どんなに多くのお金を遺していても
お金の額も価値もいつか無くなってしまいます。
でも思い出は時が経てば
増えていくこともあります。

人生で遺していたい一番大切なものは
思い出。
思い出を積み重ねることに
お金を使えば、お金の価値が額以上に増えるのです。

死ぬ間際になって
どれだけお金があっても
それは意味のないことです。
それよりも
愛する家族や友人と一緒に過ごした思い出こそが
人生の最期に旅立つ時に
本当のしあわせを感じさせてくれると思うのです

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三つの無常

仏教の教えに無常が言われるのは
みなさんもご理解されていることでしょう。

この仏教が教えている
無常という考えを
しっかり理解すること。
しっかりというのは
頭で何となく理解するというのではなく
こころから揺るぎなく理解できること。
これが意外に難しいのです。

僕が今
この無常だと思えるのは三っつ。

第1は、世の中に永遠なるものはひとつもない
第2は、形あるものは壊れる
第3は、人は生きて死ぬ

この3つがあることを理解して
人生を歩んでいくと
日々悩むことも減り
生きやすくなる気がします。

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明るい未来を信じて

昨日は東京都知事選挙でした。
50名以上の立候補者で
みなさん思いを訴えての立候補
それだけ東京を、そして日本を
よくしよう、よくしたいという
あらわれだったのでしょう。

その中選ばれた知事が
パワーを持って東京をそして日本を
よくするように願うばかりfです。

今や国家と同じぐらいの力を持つ
東京ですが
はじまりは徳川家康がお国替えを命じられて
当時沼地で何もなかった土地で
家康の家臣達は
不平不満をいい、激怒していたと聞きます。

しかし、家康は
これをマイナスとしては受け足らず
超ど田舎で会った江戸を
世界第一の都市にまで発展させたのです。

家康が
家臣と一緒になって不平不満をいって過ごしていたら
今のような発展はなかったでしょう。

都知事さんも
選挙中も前も色んな事があったでしょうが
是非前向きにとらえて
東京を日本を
よき方向に導いてもらうことを願うばかりです。

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七夕と竹

七夕の日に
織り姫と彦星は
年に一度だけ会うことができる日。
古代中国では
七夕にカササギが
天の川に橋を架け、二人を
会わせるという言い伝えがあります。

また七夕は
五節句のひとつで
邪気を祓える日でもあるのです。

日本では
この日短冊に願いを書いて
笹に結んで願いを書きます。

実は笹には
邪気を祓う力があるといわれています。
ですから
この日は短冊をつるさなくても
単に竹や笹を玄関先に
飾るだけでもいいのです。

竹は花屋さんでも売っていますか?
もし、竹がなかったら
ミリオンバンブーでも大丈夫です。

飾る竹がない
でも、邪気を払いたいという方には
竹林を歩くだけでもかまいません。

今日は
竹に囲まれた時間を是非作ってみてはいかがでしょう

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