子育てはぶっつけ本番

妊娠がわかって
こどもが生まれるまで
10か月近くの日々があリます。

妊娠期間中
赤ちゃんを迎える準備をするでしょう。
育児書を読んで
必要なものを購入したり
先輩ママさん達の話を聞いて
生まれた後のことを
考えたり、シュミレーションをする
ことでしょう。

でも、実際、赤ちゃんが生まれると
実際思ってたことと違ったり
思いもかけないことが起こったり
戸惑うことばかりでしょう。

子育ては
練習期間はなく
一発勝負のぶっつけ本番です。
そして困ったことに
初めてだからと知らん顔したり
逃げ出したりすることもできない
とても過酷な仕事でもあるのです。

苦しくて
どうしていいのかわからず
惨めになったり、泣きたくなることもあるでしょう。
そんな時
自分がどう感じているのか
自分自身で感じてわかってあげることが大事なんです。

今の自分の大変だという気持ち
誰もわかってくれないとしても
あなた自身が
自分の気持ちを素直にわかって、受け入れるだけでも
あなたの気持ちは楽になって
次の行動に移れるはずです。

子育ては
苦しいことばかりではありません。
予想しなかったような
喜びを感じることだってあります。
その時は思いっきりこころから喜びましょう。

喜びも悲しみも
全て受け入れることが
あなたをもっとしあわせなしてくれるのです。

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ネット情報


最近、「⚪︎⚪︎の病気じゃないでしょうか?」と
受診される方が増えています。

身体の調子が悪いと病院にかかる前に、
気になる症状をインターネットで検索して
当てはまる病気を予想されて来院されます。

昨日も1ヶ月のお孫さんが、発熱と発疹のため入院していて
ウイルス性の感染で、
好中球も減少したのも今回の原因だったとか。
好中球の減少?って聞くと
血液疾患?慢性?急性?の疾患?、これから感染に注意?など
いろんな事が頭に浮かびます。
このおばあちゃんも心配になって
ネットで好中球減少について調べたそうです。
でも、不安が大きくなって相談に来られました。

ネットの情報って
手軽に調べられて便利だけど注意、
使うに当たっての心構えが必要。
そこで
今回は、ネットの情報であわてないために。

ネット上の症状と診断の解説って
どれくらい正しいと思いますか?

ハーバード大学の調査によると
症状のある人に23の健康サイトで検索してもらい
自己診断をしてもらいました。
1つ目の診断情報が正しかったのは34%、
上位20件の診断を見ても60%しかあがりませんでした。
という報告がありました。

ネットで診断に至るのは、難しいことがわかります。
ですからネット情報には注意ですね。

ネット情報を見る時の注意点です。
①情報発信者が誰であるかをみましょう。
医療情報なら、病院名、医者名など責任ある人が
書いてあるかをチェック。
②断定的に書かれているものは注意しましょう。
個人的意見の可能性が強く、検索者に当てはまるかどうか
は不透明。
③特殊ケースが上位に上がってくることも多い。
日常ありふれたことは、情報になりにくいので、
非現実的な点が上位に上がりやすい。
④検索者の相談に直接乗ってるわけではない。
判断は全て検索者に委ねられてるので、
更に悩む原因になることもある。

このようにネットの情報は
検索者の悩みに直接答えているではなく
情報発信者の考えに左右され
判断は情報を受け取る側に全責任を委ねられています

実は、医者は、患者さんを診るときの思考回路は
インターネットで検索するように
頭のなかで色んな情報を引き出しています。
ただインターネットと違うのは
患者さん自身から情報を収集して
起こりそうなことから、順番に慎重に様々な可能性
も考えていること
そして判断していることです。

医者は
この鑑別を広く冷静にできることが求められています。
ですから
医者は日々勉強しなければならないし
また、日々目の前の患者さんから多くのことを
学ばせてもらってます。
だから、謙虚な姿勢が必要です。

インターネットで調べた時
その内容に一喜一憂しがちですが、
やはり鵜呑みにはせず
参考にとどめた方がよいです。

実際の受診されたお孫さん
現在のお孫さんの情報がないので、
可能性などポイントについてお話しすることはできましたが
診断にはたどりつけませんでした。

気になることがあれば
病院に行くのがいいですね。
そして、なんでも相談できるかかりつけ医を
持つことが大事ですね。

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ありのままに受け入れる

こどもを育てる時に
親として大事なことは
こどもをありのままに観察することです。

例えば
この子は
学校のテストではあまり褒められた
点数は採ってこなくても
その子の日々の行動をみていて
小さいこどものお世話をよくしていることに
気がつけば
「この子は勉強はできなくても
よく気がつく子だ」と
評価することができるからです。

もし、親が
学校の成績だけで
この子は勉強が出来ない子だと
評価してしまうと
こども自身も
勉強も出来ないダメな人間だと
思うようになり
本当に大人の評価したとおりの
おとなになってしまうです。

ですから
親に限らず
こどもに対して
決してレッテル貼りをしてはいけないのです。

よい面、悪い面があったとしても
評価せずに全てを受け入れるのが大事です。
実際言葉でその子の行動を
評価をするのは難しいことです。

ですから
こどもの行動がいいと思っても、悪いと思っても
評価せずに
ただしっかりハグしてあげればいいのです。

こどもを評価する必要はないのです。
いい、悪いと思っても
こどもの全てをハグして受け止めてあげて下さい。

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素直な心で現代医学を見る

“医学の教科書に書いてあることの半分は
将来、間違っていることが証明される”

今まで学んできたことを信じ切って
実際の診療にあたると
患者を治すどころか、逆に害することにもなる。

これは1935年から1945年にかけて
ハーバード大学の医学部長であった
シドニー・パウエル医師が
医学部の卒業式で
学生を戒めた言葉。

真理は常に更新され続ける。
今、真実だと思ったことが
実は真実ではなかった
ということがきっと起こることもある

医学の領域においても

病気がなぜなくならないの?
病気がなぜ治らないのか?

現代医学が
まだ未熟だから?

今まで学ばなかったことの中
現代医療が気がつかないところに
真実があるからかもしれない。

真実に気づいたとき
素直に受け入れ
直ちに軌道修正することが
科学の世界、そして医学にも必要なこと

今の医療だけでは
人々は健康にもしあわせにはなれない。
医療も変わる時が来ている。

真実の医療を実践するために
ナチュラルメディカルセンターを
10月に開設します

ナチュラルメディカルセンターで行う
心から健康と思える医療について
これからお話しさせていただければと思います。

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吐いた時②

以前お話しした、吐いた時にあわてないための続きです。

吐いた時、
「脱水にならないように、水分をとらせないと」思い
おこさんも口の中が気持ち悪いから、
「お水を、お水を」と訴え、コップに飲み物を入れて渡すと
お子さんは、ゴクゴク飲んで・・・・
飲んだ途端にゲボッと戻して
またあわてて、水分を与えてしまって嘔吐をくりかえし
気がつくと、脱水が進行して、おこさんはぐったり
あわててしまったって経験ありませんか?

吐いてるときは
脱水にならないように
確実に水分を取らないといけません。
でも、あわてて飲ますと
かえって嘔吐を繰り返すことになります。
だから、吐いてる時の
水分の取り方ってとても大切です。

こどもは吐いた後、再度吐きやすいので
吐いてしばらくして時間を空けて(30分~1時間)
吐き気がしっかり落ち着てから
水分を与えましょう。

水分を与える時も
一気に飲むと、吐くまで飲んじゃうかもしれません。
コップで手渡しにするのではなくて
常温のものを、スプーンかお猪口で
一口ずつ、ゆっくり、ゆっくり
吐き気が来ないかどうか確認しながら
飲ませて上げてくださいね。

吐いてるときの水分の与え方は
”少量頻回”が
少しずつこまめにが基本です。

水分だけでなく塩分の補給も必要です。
できれば、“OS-1”や“アクアライトORS”などの経口補水液なら
水分も塩分もバランスよく補充できるので、お勧めです。

吐き気が治まって、水分を取れるようになったら
病院でもらったお薬を飲ませましょう。
お薬も吐いてる時は飲めないので、
あわてて飲ませないで下さいね。
水分もとれるて、お薬が飲めたら、やっと食事です。

食べるものによっては、またゲボってするかも。
ですから、最初は
少なめの量で、消化の良いものを食べさせて上げてくださいね。

ここまできて
嘔吐もおさまってたら安心です。

ただこの頃になったら、
ひょっとしたら、下痢が始まってるかも。
そしたら、まだまだ食事には気をつけないといけなくなります。

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のどをみる

熱、せき、鼻汁で
受診されることが多い小児科では
必ずのどを診ます。

口の中を開けてもらって
のどをみると
色んな事がわかるんです。

のどが全体的に赤かったら
ウイルス性?
扁桃腺が腫れていて
白い膿がべったりついてたら
細菌性の扁桃炎かも?
口内炎のようなものができたら
ヘルペス、ヘルパンギーナ、手足口病
はたまた水ぼうそう・・・?
頬にざらっとした発赤があったら
もしかして
はしかかもしれない

などなど
のどを見ると
色んな情報を伝えてくれます。

そして
その所見を絵にかいて
ご両親に伝えています。

そのためか
最近、
”のどが赤いです”
”のどに白い物がついています”
診察前に所見を教えてくれることがよくあります
”のどが赤いので受診しました”
と言ってあわてて受診される
お母さんがいらっしゃいます。

でも、実際診察すると
それほど赤くないことも
白い物って、どれだろう?
とはっきりしないこともよくあります。

実際、のどの所見って
人それぞれなんです。
風邪をひいてても
のどが赤くなっていない人もあります。
これから、変化しそうなみずみずしいのどだったり
乾燥して赤くなっている

その日の状態も色々教えてくれます。

同じ人でも
診るたびに違っています。
のどの所見は刻々と変化して千差満別です。

だから
のどの所見だけで
全てが決まってるわけではないんです。

症状、全身状態、リンパ節、聴診など
様々な情報をもとに
たとえ風邪であっても総合的に診断しています。

だから
のどが赤くても、あわてないでくださいね。

また
のどが赤いと
のどが痛いんじゃないかと思ってしまいます。

おとなであれば
風邪をひけば多少はのどは痛くなることは
経験されることがよくあります。
ですから
のどが痛いと
食事がとれない?眠れなくなる?など
心配なことが次々浮かんできます。

そこで
”のどが痛くない?”と
思わず聞いてしまいますよね。
こどもって経験や知識が乏しいので
”痛い”と聞かれれば
”痛い”と単純に答えてしまいます。

”痛い”と思っても
食事もしっかり食べれて、
普通におしゃべりしたり、笑ったりしてたら
大丈夫。
そっと、見守ってあげて下さい。

痛いと聞くと
素直に”痛い”と答えてしまうのが
こどもですから

のどを診せるって
おとなでもこどもでも
結構みんな苦手です。
ですから
お家で診る必要はありません。
のどの情報は色々教えてくれるけど
のどの所見と同じくらい、
いやそれ以上に大切なのは

お家で
どんな症状がある?
ごはんを食べてる?眠れてる?
ご機嫌に過ごしているって
ことですから

そのことを
是非診察室で教えて下さいね。

のどが赤いと言われても
あわてないでください。

それよりも
大事なことがあるってことを
忘れないでくださいね。

 

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悪は存在しない

「ドライブ・マイ・カー」の監督さんであった
濱口竜介監督の作品で
第80回ヴェネチア国際映画祭銀獅子賞授賞した
映画だった。

感想は
深く、不思議なラストに
映画を見終わった後に
ラストシーンが目に、頭にこびりついて
あのラストシーンの意味を
探ろうとしている自分がいる。
今も、この映画の
登場人物の科白がでてきた
背景、こころの襞を探っている。

そして、
題名に帰って考えてしまう。
悪は存在しない。

確かに
きっと、普通の人は
悪いことをしようとして生きていない。
でも
自分が生きていくために
他の人を犠牲にしてしまう場面が
起きることがあるのだと思う。

その究極の選択が
自然環境、自然に生きる動物に対して
自然の中でバランスをとって
自分は人間としてどう生きるかを
考えないといけない。

自然は寛容。
人間が無茶をして自然破壊したとしても
それを悪とはしない。
そんな大きな、大きな自然に対して
甘えて、バランスを崩して生きようとする
人間の生き方を
これから考えていかないと行けないのでは
思った。

ここまで読んで
何を言ってるのかわからないと思ってる人も
多いことでしょう。
これは、ネタバレしないように
書いている映画解説なので・・・・

是非「悪は存在しない」を
みてみて下さい。

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太りすぎ

8ヶ月の赤ちゃんが受診。
保育園で太りすぎを指摘され、太りすぎを心配して受診。
ニコニコご機嫌で診察室に入ってきたけど、見てびっくり。
丸々ジャンボな赤ちゃん。13kgありました。

そこで今日は、太りすぎであわてない です。

生まれてすぐの赤ちゃんは、どちらかというと痩せ型。
でも、5,6ヶ月頃になると、まん丸な体型になって、
1歳の時には、体重は生まれた時の3倍、身長は1.5倍になります。
でも、時々母乳をよく飲み、
5.6ヶ月ですでに体重が10kg近くになり
流石に、太りすぎですか?と相談を受けることがあります。

かつては
乳児期に太ると
ずっと太りやすい体質になってしまうといわれたこともありましたが
現在では、乳児期の肥満と
大人の生活習慣病と関係性を示すデーターはありません。
ちなみに乳児期は生後1ヶ月から1歳未満をさします。

ハイハイをし出し、1歳を過ぎてつかまり立ちを始めると、
太っていた体型から
だんだん脂肪が落ちてくるから、
乳児期に太っていても心配ありません。

乳児期の間は
母乳もミルクもしっかり飲ませてあげてください。
回数も量も制限することはありません。
欲しがるだけ、好きなだけ
おっぱいを飲ませてあげてください。

ただ、どうしても肥満が気になる方は、
ミルクの飲ませ方をチャックしてみてください。
いつもよりゆっくり飲ませてあげてください。
ゆっくり飲むと、それだけで満足感が得られるので
ミルクを欲しがる間隔があくようになります。

ただ、1歳過ぎたら食生活に注意しましょう。
親の食生活に影響をうけ始めます。
規則正しい食事を心がけ、
高カロリー・高タンパク質の食事を控え
早食い、味の濃い食事、レトルトやお菓子などは
最小限にしましょう。
また
乳児期に太っていると
体が重たいので、
寝かされていることが多いように思います。
体が重たいと、どうしても運動不足となり。
その後本当の肥満になってしまうことがあります。
1歳過ぎたら、
積極的に体を動かしてあげてください。

このように
1歳までは、好きなだけおっぱいを飲ませてあげてください。
そして
1歳過ぎたら、正しい食生活を身につけさせてください。

幼児の食習慣から生活習慣病予防が始まってます。
食習慣は
大人になったときあわてないための育児です。

 

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むずかしいことほどやさしく

作家井上ひさしさんが遺した言葉に
「むずかしいことをやさしく
やさしいことをふかく
ふかいことをおもしろく
おもしろいことをまじめに
まじめなことをゆかいに
そして
ゆかいなことはあくまでゆかいに・・・」
があります。

僕たちは
長く生きるようになって
年を重ねるごとに
何かをみたり、聞いたりした時に
もっと深い意味があるのではないかと
立ち止まって考え込んでしまうことが
増えている気がします。

井上ひさしさんがおっしゃっているように
真理に添って、シンプルに
そして美しく生きることが
しあわせにつながる気がします。

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朝の自分

朝目覚めた瞬間、よく不思議な感覚に襲われることがあります。
同じ朝のはずなのに
景色が違う、空気が違う、朝日が違う・・・
朝起きた時の不思議な感覚を詩にして見ました。

朝は爽やかだけど、今日も35℃以上の高温注意報が
出てました。暑さ対策をしっかりして、いい一日を
お過ごしくださいね。

“朝の自分”

朝、目覚めた時の
自分って・・・・・

昨日の自分に
今日の自分を
重ねても
どこか微妙にズレている
気がする
一日違いの
二人の自分
昨日はすでに
遠い過去
うれしいような
かなしいような
時間の経過
重ねたときの
そのズレが
美しくあることを
願って生きる

昨日の自分とは違う
今日の自分が
そこにいる

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