だんだん秋が深まっくる、季節の変わり目になると
咳で受診される患者さんが増えてきます。
軽い咳でも、元気であっても
2週間続くことも、1か月続いてくると
さすがに心配になってきます。
そこで、今日は咳であわてないためです。
こどもはよく咳をします。
おとなよりもしつこく咳をします。
それは
① 小さい子は免疫が未熟で感染しやすいこと
② 気道の粘膜修復力が未熟で、病原体がいなくなっても、粘膜の修復に時間がかかるため
③ 鼻の穴が狭く、鼻もかめないので、鼻水がのどに降りて咳込んでしまうこと
などが考えられます。
一口に咳と言っても
色んなタイプの咳があります。
どんな咳が出てるかが診断の助けになります。
例えば
①風邪をひいた時、始めはコンコンと乾いた咳
鼻水が出てくるとゴホゴホと痰が絡んだ咳に
②のどの奥、生体の所に炎症があると、ケンケンといった咳
③気管支や肺に炎症が広がると痰が絡んだ咳がずっとでてて、せき込むことも
④また、百日咳では、コツコツコツとした後ヒ~~~と息を吸った後に音がする咳
⑤喘息の時は、咳だけでなくゼイゼイ、ヒューヒューした音がします。
ですから
咳の状態を教えて下さいね。
そして
咳がでていると、
咳を止めたくなって、咳止めが欲しくなります。
でも、待ってください。
咳は、
鼻水や痰と一緒にウイルスやばい菌を外に出します。
だから、咳をした方が病気が治りやすいのです。
また、喘息の時は
気管支が反応性にどんどん痰が作られています。
だから、咳をして痰を出さないと
気管支の中にどんどん痰がたまって
空気の通り道が狭くなって
どんどん息苦しくなります。
だから、喘息の時は、咳は止めません。
だから、咳をした方がいい
止めない方がいい咳もあることをわかってくださいね。
咳が出ている時
お家で出来ることは
①水分をたくさんとりましょう。
痰が切りやすくなって、咳込みにくくなります。
②こまめな換気と適度な湿度を保ちましょう。
③横になる時
頭を少し高くしたり
横向きやうつ伏せにしてあげると楽になります
④赤ちゃんの場合
横抱きにして、背中をトントンしてあげると
落ち着くこともおおいですよ。
でも、気をつけないといけない咳もあります。
それは
①咳がひどく、ぐったりして顔色が悪い。
②咳がひどくて夜も眠れない。
③ゼーゼーしてる時
④ケンケンという音の咳で、息を吸う時に喉の下の柔らかい部分がペコっと凹む。
⑤赤ちゃんでウーンウーン唸って、呼吸が荒い。
⑥色のついた鼻水が1~2週間続く。
⑦2週間以上続く場合
などの場合は、必ず病院を受診しましょう。
咳は
日常的によく見られる症状ですが
長引くと心配も募るのも咳です。
気になってきたら
早めに1度小児科を受診しておくと
慌てないでいいかもですね。